ジョージア州にある建設中の工場で移民当局(ICE)の大規模摘発が行われた。きっかけとなったとされるのが、共和党の下院議員候補のトリ・ブラナム氏で、移民当局に情報提供したという。韓国企業の「ヒョンデ」などが2022年から電気自動車のバッテリー工場の建設を進めていて、完成すれば8500人の現地雇用が生まれるはずだった。拘束された韓国人の多くは設備関連の高度な技術をもつエンジニア。今回の事態を受け、工場の完成は遅れることとなりそう。一方で、拘束された韓国人たちはビザに問題があったという報道もある。韓国通信者「ニュース1」は「短期商用ビザ」を通じて建設現場に韓国人が投入されるのは「慣例」だったと報じた。技術者としての就労が認められていない観光用ビザなどの制度が利用された可能性が指摘されている。ただ先月末、大統領自ら1500億ドル(約22兆円)ものアメリカへの投資を決めた韓国にとっては納得のいく話ではない。中央日報は来年の中間選挙を控えたトランプ政権のパフォーマンスとの見方もあるが、韓米同盟の信頼を損なう行為だと報じた。拘束者の中に日本人がいることもきのう新たに分かった。3人のうち2人は「関西の産業用機械メーカー」の社員。会社の担当者によると法令に基づきビザを取得し、できる作業を現地の弁護士に確認していたという。移民当局にこの会社の社員が拘束されたのは初めて。同盟国である韓国のメーカーが建設する工場で行われた大規模摘発は、トランプ政権のどんな思惑があるのか。
