ガザ地区での対応を巡り、鮮明になったバイデン政権とネタニヤフ政権の亀裂。ネタニヤフ政権は今週ワシントンにガラント国防相とデルメル戦略問題相の代表団を派遣予定だったが、派遣中止により両政権の溝はさらに深まる結果に。ネタニヤフ政権は国連安保理でアメリカが拒否権を発動しなかったことを非難しているが、バイデン政権もイスラエル政府が入植を進めていることやラファへの地上戦を継続していることに苛立ちと不信を抱いている。バイデン政権は当初、避難民の退避が行えるのであればラファでの地上作戦を支持するとしていたが、ラファの現状などから対応を変えた形。今回の対立は国際社会とネタニヤフ政権の間で揺れ動くバイデン政権の葛藤を示したものともいえるだろう。