政府は航空自衛隊の次期戦闘機の開発を英国、イタリアと共同で進めている。その次期戦闘機のエンジンの開発を担う英国企業の幹部が先週来日した。防衛部門のナンバー2を務めるロールスロイス・アレックスジノさん。ロールスロイスと言えば英国を代表する高級車で、1900年代はじめに生産を開始。世界中に多くのファンがいる。約50年前に自動車部門を別企業に売却し、現在は航空機などのエンジン製造が主力事業。自衛隊の航空機にもエンジンを納入している。次期戦闘機は、自衛隊が保有するF2戦闘機が10年後をめどに退役するのに伴い日本、英国、イタリアの3か国で共同開発することになった。3か国での共同開発は初めてだが、「2035年までに配備するというスケジュールに不安はない」という。日本政府は先月、歯止めを設けた上で次期戦闘機の第三国への輸出を容認することを決めた。次世代戦闘機のエンジン開発には日本のIHIも関わっている。先週子会社のデータ改ざんの問題が明らかになったが、「部門が違うので戦闘機の開発に影響はない」としている。また第三国への輸出の容認については、野党側からは「慎重に検討すべきで国会で問題点を洗い直すべき」という指摘が出ている。