岸田総理はNATO首脳会議やドイツの首脳会談など一連の日程を終えて帰国の途についた。岸田総理はNATO首脳会議などの場で「ヨーロッパとインド太平洋地域の安全保障は不可分だ」と繰り返し訴え続け、NATOの間で連携強化策を打ち出すなど一定の成果があった。ショルツ首相との会談では、半導体や重要物資の確保など経済安全保障の分野で日本とドイツが協議する新たな枠組みを創設することで合意した。一方国内では国政選挙や地方選挙での負けが続き、総裁選での再選に向けた反転攻勢に打って出ることができるかが今後の課題となる。