米国・バイデン大統領の撤退表明から一夜明け、後継指名を受けたハリス副大統領が22日、初めて公の場で発言した。米国・ワシントンから中継で伝える。ハリス副大統領は後継指名を受けたことについては言及しなかったが、その後、選挙事務所を訪問するなど大統領選に向けた動きを加速させている。ハリス副大統領は22日、ホワイトハウスで開かれたイベントで演説し、「バイデン大統領が過去3年間に残した功績は近代史で比類がない」とバイデン大統領の功績を称え謝意を示した。ハリス氏は選挙事務所を訪問するなど、すでに選挙活動を開始している。こうした中、民主党内に影響力を持つペロシ元下院議長がハリス氏への支持を表明した。党の重鎮の支持を得たことで、候補の一本化に向け前進した形。民主党は後継候補選びの手続きに入るが、バイデン氏が正式に指名される前に撤退したため、代議員の指名投票で新たな候補を選ぶことになる。ロイター通信は、ハリス氏の陣営が24日夜までに代議員の過半数の支持獲得を目指していると報じた。来月19日からの党大会を前に指名獲得を確実にすることで、他の候補が名乗りでることを阻止する狙いがあるものとみられる。