第二次トランプ政権発足後、掲げられた巨額のAI開発計画。会見直後、イーロン・マスク氏が「彼らにお金はない」と疑問を呈した。マスク氏を巡っては、移民受け入れ・対中国関係についてトランプ氏と立場を異にすると言われている。自らもトランプ氏と対立して政権を去ったボルトン氏は「マスク氏が求めているのはビジネスの利益。その利益はトランプ支持者や他の側近たちと違うもので衝突は避けられない。1期目のように2期目でも多くの離職者が出ると思う」と指摘。今回も人事が注目される中、影響を大きく受けるとみられるのが、外交・安全保障分野。2018年、史上初の米朝首脳会談。3回に及んだ会談にボルトン氏は全て立ち会った。第二次政権で同じ立場となるのがウォルツ大統領補佐官。ボルトン氏は「金正恩氏との再会談は時間の問題。トランプ氏は平壌に行きたがるだろうし、この1年以内に起こる可能性がある」と指摘。安全保障分野の鍵を握る国防長官の要職を任されたのは元FOXニュース司会者のヘグセス国防長官。今後の日米関係については「トランプ氏は本能と個人的関係に基づいて行動し、安全保障政策に関係ない人々からの話を頼りにする。1期目とは違い、今の世界ははるかに危険で、中国が持つ覇権的野望を見ると、日本はトランプ氏に日米同盟の利益を理解させなければならない」と指摘。ボルトン氏はトランプ大統領により政府による警護を解除された。度々トランプ氏を批判してきた報復措置とみられている。