赤沢大臣とベッセント財務長官の会談は日本時間午前6時前から始まった。日本側としてはトランプ政権の具体的な要求や優先順位を確認し、日本がこれからどんなカードを切ったら関税の撤廃に応じてくれるのか見定めたいところ。トランプ大統領は「全く焦っていない」と強気な姿勢を崩していないが、実際には焦りがあると思われる。関税によるアメリカ経済の影響はこれから徐々に現れてくる。マクドナルドはアメリカ国内で今年の売り上げがコロナ以来となる大幅な落ち込みになったと発表した。関税により消費の勢いが鈍ってきている。トランプ政権としては経済の状況を無視できないため、日本などとの関税交渉を速やかに終わらせて合意に至り、本丸である中国との交渉を早く始めたい事情がある。赤沢大臣はまもなく記者会見を行い、きょうの内容について説明することにしている。