アメリカ・トランプ大統領はロシアに対し「50日以内にウクライナと停戦合意をしなければ厳しい制裁関税をかける」と宣言した。関税を使って世界への圧力を強めている。ウクライナとの戦いをやめようとしないプーチン大統領に怒りをあらわにするトランプ大統領。ロシアから石油などを購入した国に対し100%の制裁関税をかけると宣言した。ロシアの収入源を断ち世界経済から孤立させる狙い。トランプ氏は「失望した。2カ月前には停戦合意していると思っていたがそこには至らないから」と述べプーチン大統領を名指しで批判した。日本との貿易協議についても「日本は交渉のやり方を急速に変えている」と語った。具体的な内容は明らかにしていない。日本への不満も改めて口にした。12日、EUとメキシコに対し8月1日から30%の追加関税を課すと通告したトランプ氏。ロイター通信によるとイタリアのタヤーニ外相はEUが対抗措置としてアメリカ製品に対する関税リスト約3兆6000億円を準備していると明かした。現実味を帯びてきたアメリカとEUの報復合戦。EUの担当者は「30%の関税は事実上貿易を消滅させるでしょう」と語っている。