エンターテインメント業界で注目されているイマーシブは没入型という意味で、空間全体が物語のテーマに基づいて作られており、観客は登場人物として様々な体験が出来る。来年春にオープン予定のイマーシブ・フォート東京は、去年営業を終了したお台場のヴィーナスフォートの建物を活用している。参加者の行動や受け答え次第で物語が変わる為、何度行っても楽しめる新しいテーマパークとなっている。専門家は「没入型のエンターテインメントは世界的に人気が高まっており、施設にとっては付加価値が上がるため料金を上げることが出来る。」などと話した。世界のテーマパークの人気ランキングでは1位と2位はアメリカのテーマパークだが、3位～5位は日本のテーマパークとなっている。5位のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは来場者数が約1235万人だった。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでパレードを盛り上げているのはポケモンのピカチュウ。世界的に高い人気を誇る日本のアニメを全面に打ち出すことで外国人観光客の集客を高める狙いがある。さらに、外国人に人気のスーパー・ニンテンドー・ワールドは来年面積を1.7倍に拡張する予定で、ドンキーコングをテーマにした新エリアが新たに加わる。他にも神奈川県横浜市にある米軍施設の跡地に新たな大型テーマパークがオープン予定。日本の最先端の技術などを活用した次世代のテーマパークで、世代を問わず日本の世界観に没入する空間になる。開業は2031年頃。行政にも狙いがあり、土地の利用方法を公募した横浜市は高齢化が進む中でテーマパークに訪れる外国人など人々の交流を増やし地域の活性化に繋げる狙いもある。