ウクライナ平和サミットは領土の一体性の尊重を含む国連憲章を永続的で公正な平和の基礎と認める声明が発表された。しがしインドやブラジルなどのグローバルサウスの主要な国々は、共同声明を指示せず。グローバルサウスとの立場の違いも明らかになった。一方ロシアは外交戦の動きを強め、プーチン大統領は18日に北朝鮮を訪問した。はじめてのウクラな平和サミットはスイスのビュルゲンシュトックで行われ92カ国と8つの国際機関が参加した。ウクライナのゼレンスキー大統領は戦争を終わらせる一歩となりうるとしてその意義を強調した。欧米だけでなく、グローバルサウスの国々も公正でで永続的な平和の確率の道筋にできるだけ巻き込むことを目的としている。平和サミットは去年5月に広島でのG7サミットの中でウクライナとインドやブラジルなどのグローバルサウスの代表的な国々も含めたセッション、主権や領土の一体性の尊重や力による変更をしないことなど原則があらためて確認されたことを出発点としていた。日本も深くからんだ枠組み。ウクライナは平和の公式と呼ばれる10項目提案を公正な平和の実現に向け打ち出した。ウクライナにとって重要な領土の一体性の回復やロシア軍の撤退、戦後の賠償を含む正義の撤退や人道問題などグローバルサウスの国がそれぞれの関心事項に参加できるようにしたもの。この平和の方式を基礎にグローバルサウスの代表も含めた安全補償担当の高官会合を去年の6月以降繰り返してきた。国際政治の中でグローバルサウスと言われる新興国の重要性が増している。ウクライナとしてはロシアとも関係の深いグローバルサウスの国をできるだけ多く自らの側に取り込みたい考え。ロシア的平和の基本的な原則で合意し、ロシアへの外交的な圧力とすることを目指していた。事前の高官会合の中でもインド、サウジアラビなどグローバルサウスの中心的な国々からはまずロシアと停戦をして交渉を始めるべきとし、ロシアが参加しないのであれば意味がないと参加国が拡大すればするほど一致点を見出すことが困難になってきた。スイスで開催されたウクライナの平和に関するサミットは主催は中立国のスイスとした上で、平和の公式の10項目の中で捕虜や連れ去られた子どもという人道問題、原子力安全、食料安保の三項目に討議の主題は絞られた。グローバルサウスの国も出来るだけ参加しやすいすくするためで、逆に言えばウクライナにとって最も大切な主権の問題のロシア軍の撤退や領土の一体性については討議の項目からは排除された。その会議に招待したのは160カ国で92カ国が参加。ウクライナ側は首脳を派遣したことは大きな成果だが、最大の後ろ盾のアメリカのバイデン大統領が大統領選挙に優先させハリス副大統領が参加しウクライナを失望させた。中国はそもそも参加せず、グローバルサウスの主要国では外相レベル以下の参加にとどまった。
こうしたケースは共同声明を巡っても埋まらず。共同声明の内容ではウクライナに対する戦争は大きな人道的な苦しみと破壊であり、世界的なリスクと危機をつくりだすとしている。そのうえであらゆる国の主権と領土の一体性に対して力を行使すべきではないとの原則を確認したとしている。原子力安全についてはロシアが占拠しているというザポリージャ原子力発電所を含めすべての原子力発電所はウクライナの管理下で行われるべきとしている。核兵器の使用については許されないとしている。世界の食料の安全保証のためにはウクライナの農産物の第三国への供給は安全に自由に行われるべきとし、すべての捕虜は完全な交換に基づき解放し、強制的に連れ去られた子どもたちやウクライナ市民はウクライナに帰還されなければいけないとしている。その上で和平の実現にはすべての当事者の関与が必要だとし、今後の論議にロシアを参加させることの重要性を強調している。最後に永続的で公正な和平は領土の一体性と主権の尊重を含む国連憲章が必要になるとしている。ロシアへの直接的に非難することは避けられ、ウクライナの主権と領土の一体ということが全文や最後に盛り込まれ、ギリギリでウクライナへの立場に配慮したといえる。ロシアの軍事侵攻を侵略とし、明確に非難するG7と比較すると曖昧であり、弱いと言わざるをえない。しかしこの内容でも会議に参加したブラジルやインドやアラブ首長国連邦などBRICS国やインドネシアやメキシコなどのグローバルサウスの有力国は支持しなかった。ウクライナ平和サミットの直前に開かれたG7サミットでもアメリカやヨーロッパ、日本はさらにウクライナの長期的な支援を強化した。ロシアは外交戦を仕掛けているが、プーチン大統領は平和サミットの直前にロシアが占領したウクライナの土地からのウクライナ軍の撤退、ウクライナのNATO加盟放棄と中立化、対ロシア制裁の撤廃の和平案を提案。ロシアの主張のみの一方的な内容でウクライナにとっては受け入れがたい提案。プーチン大統領はロシアが参加しないウクライナ平和サミットは無意味と強調する狙いがあるという。プーチン大統領は18日から2日間は北朝鮮を公式訪問し、その後ASEANの加盟国のベトナムも公式訪問した北朝鮮には国賓としての訪問で入念な準備が進められ共同声明の国連の制裁を事実上無視し、政治、軍事、経済の面で協力をどこまでふかめるかどうか注視しなければならない。ベトナムへの訪問は経済面で足がかりにASEANとの関係を強化し用という思惑も。ロシアはG7のウクライナ平和サミットを前に新興国でつくるBRICS
外相会議を開催し平和サミットを牽制した。今年の秋にはBRICSの首脳会議を開催し新たな国際秩序の構築を目指すとする外交戦を仕掛けてくるという。