ウクライナでの停戦を巡ってアメリカがロシアとの直接協議に乗り出す中、トランプ大統領はゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」などと批判し、両国の首脳間の関係はぎくしゃくしている。20日、ホワイトハウスのウォルツ大統領補佐官は「トランプ大統領は明らかにゼレンスキー大統領にとてもいらだっている」と述べた。その理由としてウクライナ国内の鉱物資源の権益を巡る協議にゼレンスキー大統領が応じなかったと指摘している。一方、ゼレンスキー大統領は20日、ウクライナを訪れているトランプ政権のケロッグ特使と会談したあと「アメリカの大統領との間で強力かつ効果的な投資と安全保障の合意を結ぶ用意がある」とSNSに投稿し、協議に前向きな姿勢を示した。これ以上、溝を深めたくないという思惑があるとみられる。