アメリカのトランプ大統領は米露首脳会談のあと、即時の停戦ではなく数年かかるとみられる「“和平合意”へ進むのが最善策だ」と表明し、アメリカメデイアからは「ロシアに同調する劇的な方針転換だ」と批判が出ている。トランプ氏との会談を終え帰国したロシア・プーチン大統領は16日、ロシアの高官らに「会談は適切なタイミングで行われ、非常に有益だった」と、その成果を報告した。ウクライナ情勢への対応が注目された米露首脳会談。共同会見では「進展した」と語られた一方、停戦合意への具体的な言及はみられなかった。会談後、トランプ氏はSNSで「ウクライナとロシアの悲惨な戦争を終わらせる最善の方法は単なる停戦合意ではなく和平合意だと結論付けられた」としている。また、米露首脳会談にも同席したウィトコフ中東担当特使は17日、アメリカとヨーロッパ各国がウクライナに対し安全の保証を提供することについて「ロシアと一致した」と述べた。
