沼津市は3年前に熱海市で起きた土石流を受けて月2回の定期パトロールなど、市内に造成された不適切な盛り土の監視を強化している。きょうパトロールしたのは沼津市一本松の田んぼに造成されたおよそ2万2000立方メートルの盛り土。市によると、この場所には市の許可を超える量の土砂が持ち込まれ一部が崩落するなどの被害が確認されたという。市は条例に基づいて業者に改善命令を出したが、期限までに作業が完了しなかったことから、去年9月業者の名前や住所を公表した。きょうは職員4人が盛り土の勾配や周辺状況の変化などを確認し現場に立ち会った業者から土砂撤去の予定などを聴き取っていた。市内では今年4月までに不適切な盛り土の造成が35か所で確認されているが、市の指導などによってこのうち14か所は原状回復ができたという。