台東区浅草は東京屈指の観光スポット。浅草と関わりがある仕事のパーティーがあるという。会場はカフェダイニング101 ICHI-MARU-ICHI。中に入ってみると20~30代の若者たちが70名以上、会費は無料。このパーティーは人力車の俥夫の卒業パーティー。俥夫のパーティーでは卒業生を祝う他、売り上げ上位の俥夫の表彰なども行う。東京力車には俥夫が約100名在籍していて、体力勝負の俥夫は7割が大学生アルバイトで毎年3月に門出を祝うパーティーが行われる。俥夫にお給料は時給プラス歩合制で月収100万円を超えることもあるという。人力車の総重量は200キロで1日6時間ぶっ通しで走り続けるハードな仕事。外国人をはじめ様々なお客さんと触れ合えることから俥夫は女性からも人気。西尾竜太社長は28歳から俥夫をはじめ、お気に入り俥夫を予約したり女性を採用するなど業界の風雲児。そんな社長の元で働きたい若者があとを絶たない。俥夫になるためには検定試験がある。入社すると研修生となり、安全に走行する方法や正しいガイドを学んで合格すれば俥夫デビューとなる。この試験を受けている大学生の星野さんは4回受けて不合格でまた研修をしているという。社長が客役となって厳しく判定する。まずは要望を聞いてコースを決めるのだが、ダメ出しのオンパレード。30分たっても出発すらできない。人通りが多い街中では後方確認が必須だが、ミスを連発。その結果、不合格。社長はお客さん第一で誠実に向き合う姿勢を伝えた。社長は検定試験を200人、1000回以上も行ってきた。俥夫を育てるのではなく人を育てるのがポリシー。パーティーの最後、社長から卒業生に最後の言葉が贈られた。