「退職代行サービス」とは、「退職したい」と考えている社員が依頼し、本人に代わって退職の意向を企業に伝えてもらうサービス。番組が取材した退職代行サービス「モームリ」では、今年度に入ってからすでに800人以上の依頼を受けているという。このうち新入社員が129人。舘野さんは「僕らの昭和世代と違って今の若い人たちって、小さい頃から自主性を尊重されてきた。だから石の上にも3年じゃなくて早く切り替えたほうが良いんだっていう環境なので、すぐに辞めてしまうのもわからないではに。ただ、自分で言ってほしいとは思う」などとコメントした。代行サービスを利用した新入社員は「土曜休日とウソをつかれた。非常にショックを受けた」「精神的にきつい状況が続き眠れない日が続いた」などと話す。退職代行を利用した理由については「上司からのパワハラを受けているので会社の人間と話をしたくない」「退職を伝えているのに辞めさせてくれない」「辞めたいけど退職までが面倒くさい」などの声があった。優木さんは「これを最初に聞いたときに本当にいいなって思った。人事とかをやっている人間からしても凄くストレスじゃないですか。そういったときに代行の方が入ってある意味後腐れなくというか、条件提示もしやすい環境でわりとスムーズに行くんじゃないかなと思って良いサービスだと思った」などとコメントした。代行サービスは正社員で2万円ほど、アルバイトは1万2,000円ほどと比較的安い。一橋ビジネススクール・小野教授は「いままでは人が組織に適応するのが当たり前だった。多様化する人材にどう合わせていくかを考える事が重要」と話す。岸さんは「このサービスは数年前からあって『こんなものつかって最近の若者は根性ねぇな』と思っていたんですが今は考えが違っていて、若い世代は僕らオジサン世代とは価値観も行動基準も全部違うんですよ。こういうサービスを使わざるを得ないというのは、それを使われた企業は上の人が昭和の働き方の価値観を押し付けている可能性も結構あるはずで、だからこそ本来は『退職したい』というのは労働者の権利。それも言えないというのはおかしい」などとコメントした。