次に話を聞いたのは福さんと大の仲良しの菊池涼介選手。セカンドとしてゴールデン・グラブ賞を10年連続で受賞。軽快な守備から「忍者」とも称されている。今シーズンにかける思いを聞くと「誰がどうみても悔しいシーズンだったんで、それが今季のキャンプで打撃に特化した練習にも関わってくると思うので、みんな鼻息荒くしてバット振ってる」と話した。昨シーズン9月まで首位だったもののまさかの4位、チーム打率とホームラン数はリーグ最下位。今年のキャンプではバッティングを最重要課題に置いている。そんなバッティングを1年支えるのが下半身の持久力・スタミナ。カープの日南キャンプには超過酷なトレーニングがある。それは「名物・地獄の坂道ダッシュ」。全長100メートルの急勾配な坂を練習の締めに少なくとも10本走る。福さんも去年の取材で初めて体験した。今年も福さんは挑戦する。スラィリーも登場し、まずはアップを兼ねて軽めに。すると菊池選手と福さんは涼しい表情もスラィリーは絶望。そして福さんと菊池選手の一本勝負。カーブを曲がってからの最後の傾斜が一番厳しい日南の坂。余裕の表情で走り切るプロの凄さを改めて体感した福さんだった。