今月5日、上海でコロナ後初、今年で6回目となる「中国国際輸入博覧会」が開幕した。会場には128の国と地域から3400社を超える外資系企業が出店した。その中で中国国営テレビ・CCTVが注目したブースが日本のキャンプ用品のブースだ。CCTVは出店していたメーカーの本社がある新潟で担当者を取材するなど注目の大きさがうかがえるものだった。実はいま中国では若者を中心にキャンプが大ブームになっている。SNSにはキャンプを楽しむ若者たちの動画が数多くアップされていた。中でも日本のキャンプ用品に熱い視線が注がれてるという。そこで番組はCCTVが取材した新潟県・三条市に本社があるキャプテンスタッグの東京支店を取材した。日本では機能性を重視した商品が単品で売れていくというが、中国では見た目や好みの色が重視され、セットで購入していくと話す。中国でのキャンプブームはまだ始まったばかりだという。「キャンプ元年」と言われたのは2020年のこと。その翌年にはキャンプ関連企業数は2万社以上となった。2025年の市場規模は約5兆円になると予測している。こうしたなかなぜ中国のメーカーではなく日本のキャンプ用品が人気なのか。7月、上海に店舗をオープンさせた担当者はSNSへの情報発信が盛んな若者にとっておしゃれな商品が多い日本のブランドに特別な価値を見出しているという。巨大な市場へと成長する可能性がある中国のキャンプブーム。日本のキャンプ用品が注目を浴びる中、若者の間ではお金をかけない新たな旅行のかたちが生まれているという。