一般のドライバーの方が自家用車を使って人を運ぶという「ライドシェア」。番組でも先日都内の一部の地域で始まったというふうに伝えたが、神奈川県三浦市でも本格的な導入に向けてちょうど昨夜から実証実験が始まった。ライドシェアは神奈川県が全国の自治体に先駆けて本格的な導入を目指していて、まずは実証実験という形でスタート。昨夜は市内で記念の式典が開かれ車が出発した。運行を午後7時から午前1時まで夜間に限定していることが特徴だ。三浦市で始まった夜間のライドシェアが目指しているのは地域経済の活性化だ。三浦市はマグロの水揚げで有名な三崎港があり人気の観光地だが、2年前、地元のタクシー会社のうち1社が夜間の営業から撤退。港近くの飲食店を中心に影響を受けている。地域の課題解決を目指す今回のライドシェアのドライバーを担うのは地元の人たち。その1人、出口彩はふだんは看護師として働いているが夜勤がない日など空いた時間を活用したいとドライバーに応募。ハンドルを握るためタクシー会社で研修を受けてきた。迎えた初日、マイカーにマグネットタイプのステッカーを貼り。アルコールチェックなどをして勤務に入った。出口はアプリを使って配車の依頼を受け付け、乗客を目的地まで送り届けた。