自動車大手のホンダと、日産が経営統合に向けて協議に入ることが分かった。背景には海外企業からの買収の動きもありそう。午前6時すぎ、ランニングウエアで現れたのは、ホンダの三部敏宏社長。大きなニュースが飛び込んできたのはこの直前。ホンダと日産自動車が、経営統合に向けて協議に入ることが明らかになった。統合が実現すれば、販売台数が700万台を超える世界第3位の自動車グループが誕生。将来的には三菱自動車も加わることを視野に交渉を進めるという。このニュースを受け、日産の株は取引開始直後から大きく値上がりし、一時ストップ高に。前の日から20%余り高い417円で取引を終えた。一方で、日産の従業員からは「ホンダの傘下になってしまうのは寂しい」という声が。経営統合の一因となったのが日産の業績不振。米国のテスラや、中国の自動車メーカーとの競争が激化する中、日産は上半期の決算で最終的な利益が9割以上減少。全世界で9000人の人員削減を発表するなど、業績の立て直しが差し迫った課題となっていた。更にもう一つ、経営統合を後押ししたのが海外企業による買収の動き。日本のみならず世界経済にも影響を与える今回の大型統合。私たちには、どのような影響があるのだろうか。