三菱UFJ信託銀行の酒井基成さんのドル円予想レンジは148.50円~150.50円。酒井さんは「過去20年間の4~5月は、米株の上昇に伴うリスクオンなどの傾向が伺えます。ただ、今年もこの時期に外債投資に伴う円売りがあるとは限らず、足元は機関投資家が、対外投資を行う際に為替をヘッジする時にかかるコストが高止まりしています。トランプ政権の関税政策による不確実性が、国内の投資家の積極的な外資投資を躊躇させる要因となることや、円金利上昇による円債投資への回帰の可能性もあることから、今年は国内の機関投資家による積極的な外債投資は行われにくい状況と考えられます。当面の間、ドル円は貿易戦争のヘッドラインに振らされながら、上値重く推移する展開を想定されます」などと話した。