きょうの為替相場の見通しについて三菱UFJ信託銀行・齊藤央充の解説。きょうのドル円の予想レンジは152.80円~155.00円。FRBの9月利上げを判断するうえで、本日発表のアメリカの8月PPIが市場予想を上回る結果となればドル買いで反応し、ドル円は155円台への回復の可能性も視野に入れておく必要がある。注目ポイント「アメリカの9月早期利上げは整合的か」。先日発表されたNY連銀の期待インフレ調査では、1年先で5月以来の低水準となり、3年先でも減速と原油高の影響は見られていない。ミシガン大学1年先期待インフレも鈍化傾向にあり、FRBによる早期利上げの必要性は高くないようにも見える。市場ではコアCPIの前月比が0.25%以上の結果となれば9月の利上げを後押しするとみられる。0.2%以上であっても利上げ支持が確保されるとの見方もあり、足元の落ち着いたインフレ低下の動向とは真逆の方向性となる可能性に注意が必要。今後のドル円相場はPPIの結果次第ながら予想以上の強い結果となればドル買いに拍車がかかる可能性があり、日銀の利上げやベッセント長官発言等を背景に円買いの動きを巻き戻す大きなインパクトをもたらす点に警戒が必要。年内や来年以降のアメリカ利上げ織り込みがさらに進むインフレ再加速懸念が見られればドル円は再びドル高円安トレンドに回帰し、156円台等への回復も想定しておく必要がある。
