東京・港区のFX取引を行う会社では、日銀の発表を前に真剣な表情でパソコンを見つめている。この会社では一般の会社向けに、生配信を行っていた。今回の日銀 金融政策決定会合で日銀は大規模な金融緩和策の枠組みを維持した上で、金利操作の運用を見直すことを決定した。植田総裁は、長期金利の事実上の上限を1%とする考えを示した。日銀の発表後、市場も反応し、円相場は一時荒い値動きとなった。外為どっとコム総合研究所の中村勉研究員は、内容の書き方が難しかったため、市場ではどういうこと?と迷った反応が見られたと指摘した。日経平均株価は一時800円以上値下がりした。みずほ証券の大森翔央輝さんは、市場の受け止めはジャンプは無かったけど重い一歩だったのかな、と分析した。三菱UFJ銀行の井野鉄兵さんは、受け取りようによっては事実上に利上げ、などと語っていた。日銀の植田総裁は、「将来、今見ているような物価の見通しの姿から上ぶれていった場合、リスクが顕在化した時に長期金利が0.5%を超えて上昇する余地を前もって作っておこうという修正ないし柔軟化」だと述べていた。