先ほど九州は強い雨雲が抜け始めてきたが、いま高知県・兵庫・大阪あたり、北陸地方から岐阜県、福島県あたりでは強く降っている。線状降水帯の恐れがあると言われているが、今はまだ発生していないものの雨量は非常に多くなっていて、特に九州のほうでは300ミリを超える大雨になっていて、これが東に徐々に移ってくる。線状降水帯発生予測は今年から都道府県単位で出るようになった。実はこれがきょうから運用されるはずだったが、この状況を見て気象庁も臨機応変にきのうから前倒しで発表することにした。去年も6月2日に線状降水帯が発生し高知・和歌山・奈良・三重・愛知・静岡で「顕著な大雨に関する気象情報」が11回が発表された。台風が上陸していない本州でも24時間の降水量が23地点で観測史上1位になった。各地で大きな被害が出て6人の方が亡くなった。線状降水帯がでるきっかけとなったのが2020年の「令和2年7月豪雨」。熊本県の球磨川が氾濫しするなどし79人の死者が出るなど大きな被害が出たこと。2014年には広島で線状降水帯による局所的な集中豪雨が続き、土砂災害が発生し、77人が亡くなった、などと伝えた。