恵まれない動物を保護する動物園を建設する夢を実現するため、やす子は廃校に目をつけた。芸人として活動を続けるため都心から1時間30分以内の範囲で、自然に囲まれ民家と隣接していない場所を探した。土地探しを並行して動物園建設を学ぶため三重の大内山動物園を訪れた際、保護動物園に必要なことを学んだ。やす子は2009年に廃校になった小学校を見つけ、鴨川市役所の杉山さんに案内してもらった。敷地は4000坪以上で、プールまで完備していた。売却価格は決まっておらず、1日1万円で賃貸が可能。やす子は今の段階では要検討と答えた。廃校から15年経っているため大規模な修繕が必要で、電気や水道も直す必要がある。インフラ整備だけで数千万円規模で予算が必要で、やす子は管理費にも不安を感じていた。次にやす子は2021年に廃園になった幼稚園を訪れた。都心から1時間15分の場所で、広さは約1000坪と希望条件もクリアしていた。敷地の脇には民家があったが、住人に話を聞くと動物園建設は問題ないとのことだった。隣には小学校があり、子どもたちを招いて地元を盛り上げることも構想した。電気系統は使うことができ、冷暖房も修理すれば使用可能だった。やす子は事務所の芸人たちがライブ会場を併用したいとも考えていた。費用は土地建物、修繕費など全部合わせて5000万円ほどだった。
