熊本・天草地方などに残る兵士の石像は戦地に向かい亡くなった若者たちに似せて作られたといわれている。くまもと戦争遺跡文化遺産ネットワーク代表・高谷和生は兵士の石像の調査を続けている。天草地方は古くから良質な石材が獲れることで知られており、多くの石工の職人がいたためこうした石像が彫られたと考えられている。戦争で叔父を亡くした男性の家では叔父に模した石像を大切に守っている。一方、管理が行き届かなくなった石像、遺族や所有者が分からない石像もあるという。高谷は「この増がどういうことを私たちに伝えようとしているのか。歴史を語るしようとして将来的に保存していかなければならない」と話す。