パリ五輪出場権がかかる陸上の世界リレーが開幕し、日本の男子400mリレーメンバー“新生リレー侍”がパリ五輪出場権獲得に挑んだ。予選上位2組に入れば、パリへの切符を手にする男子400mリレーをノーカットで見せる。1走の“エース”サニブラウンハキームは良いスタートを切り、ぐんぐんとスピードを上げていく。先頭でバトンを受けた2走の柳田大輝(100mで今シーズン日本人トップタイ)が差を広げていく。そして、3走の上山紘輝(去年のアジア大会200m優勝)はトップで4走の三輪颯太(世界大会初出場)にバトンを渡す。アンカーの三輪颯太は中国が迫ってくる中、トップでフィニッシュ。日本は予選4組をトップで通過(タイムは38秒10)し、パリ五輪出場権を獲得した。10大会連続で五輪出場権を獲得した男子400mリレーのメンバー・サニブラウンハキーム(25歳)は、「パリ五輪では、もっといいバトンができれば金メダルも狙えてくる」、三輪颯太(21歳)は「初の世界代表ですごく緊張した。パリ五輪の切符がつかめてよかった」と喜びを語った。前回の東京五輪ではバトンミスの悔しさもあったが、パリ五輪での活躍が楽しみ。月曜パーソナリティー・風間俊介は「前回の東京五輪の時も攻めたからこそだと思う。これ(バトン)が上手くハマッた時の日本のリレーの強さが楽しみ」とコメント。日本は男子1600mリレーでも予選1位となり、パリ五輪出場権を手にしている。