UNRWAをめぐっては、一部の職員が去年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃に関与した疑惑を受けて、日本政府は資金拠出を停止していたが、上川外務大臣は、ガバナンスの改善策が進められているとして拠出を再開すると表明した。ムスタファ首相との会談で、周辺国や地域のパレスチナ難民に医療サービスを提供することや、衛生状況が悪化しているガザ地区で女性や乳幼児向けの支援物資を供与する考えを示した。上川大臣は、イスラエルと自立可能なパレスチナ国家が共存する「2国家解決」の実現に貢献していく考えを伝え、両氏は事態の早期沈静化に向けて協力していくことで一致した。