中国では若者の失業率が14.9%と高止まりしている。一時爆買いなどの消費スタイルだった中国で今若者の間では節約志向が高まり理性的な消費の考え方が広まっている。ネット上ではキャッシュレス決済が定着している中国で消費計画などを現金で可視化し公開、節約貯蓄のための自制が狙いだという。若者たちを引き付けているのは政府が全国で設置を奨励している高齢者食堂で肉・魚料理などのセットを日本円で約400円から提供、利用者の年齢制限がないため訪れる人が増えている。若者の節約志向は高齢者との新たな接点を生んでいて杭州にある高齢者施設では若者たちが住み込んで高齢者をサポートしている。給与が低く部屋を借りることが容易でない若者が月11時間以上利用者と過ごす代わりに部屋を無料提供されるプログラムとなっている。現在男女16人が入居、高齢者らからも好評で施設代表はこうした取り組みを拡大させたいとしている。