少子化問題が深刻化する中国では恋愛ゲームがブーム。中国・北京のショッピングセンターでは恋愛ゲームのキャラクターの誕生日イベントが行われていた。スマホ用恋愛ゲーム「恋と深空」は日米など約170カ国に5000万人のユーザーがいる。現実の恋人のように励ましの言葉をかけてくれる。制作チームメンバーの多くが女性。ゲームユーザーの21歳女性は、「コスプレ依頼」で1日約2万円を払ってゲームのキャラクターに扮したコスプレイヤーとデート。コスプレイヤーのほとんどは女性で、安全に理想のデートが実現できるという。女性たちは現実よりもゲームの中の恋人がほしいと語る。中国の若者に詳しい北京在住ジャーナリスト・斎藤淳子氏は「今中国の若者に四不青年という全く新しいタイプの中国人(が増えている)」と指摘する。四不青年とは、恋愛をしない、結婚をしない、子どもを産まない、マイホームを買わない。街の人たちからは「1人で十分、負担もプレッシャーもない」などの意見が聞かれた。社会の競争や圧力が強まる中で、若者の価値観は大きく変わりつつある。
