学校給食はパンまたは米+牛乳+おかずとルールで決まっている。給食は戦後食糧難の時代に、子どもの栄養のために始まった。戦後は牛乳から脂肪分を除去した脱脂粉乳が出されていたが、1950~60年代にかけて牛乳に切り替わった。現在は給食も学校教育の一部として食育に重きが置かれている。山口・長門市、下関市では1・2月頃の給食にクジラ料理が出る。クジラ肉は1970年代頃までは学校給食で提供されていた。栄養豊富で入手しやすかったが、1988年に商業捕鯨が禁止されたことで給食から姿を消した。日本は2019年から商業捕鯨を再開し、クジラ肉が入ってくるようになった。給食は自治体の負担も大きくなっているため、国の補助で小中学校の給食無償化が検討されている。小学校は2026年度を目処に開始、中学校はできる限り速やかに開始するとしているが、財源4800億円の確保が課題になっている。