高校3年生・抹茶は幼い頃から周囲の期待に応えようと勉強や部活に必死に打ち込んできたが、高校1年生の夏休み明けに張り詰めていた気持ちが切れて半年間不登校になった。通信制高校へ転校し、教師から「自分の好きなことをもっと大事にしてもいい」というひと言で価値観が変わったという。抹茶が投稿した動画では「学校に行けない自分を否定しないでほしい」という思いを込めた。去年動画を投稿した高校3年生の樹は不登校の子どもの支援団体でボランティアを続けている。動画を制作する際に、母親に10年間不登校だったことを尋ねると「不当子だからこそ一緒に考えられることがいっぱいあった。一緒にいるだけで幸せだった」と答えた。母親が悩みながらも自分を受け止めてくれていたと知った事で前を向けたという。樹は「自分には辛かったときに支えてくれる人がいたが、いない人もいる。そういう人の支えに少しでもなりたいと強く思うようになった」と学校の先生を目指しているという。