政府がきょう決定する経済対策には、電気・ガス料金の補助を来年1月から再開し、3月まで行うことも盛り込まれている。こうした補助は事業者向けにも行われ、期待の声がある一方で、自助努力で乗り切ろうという動きも出ている。都内のクリーニング会社を取材。クリーニング業で欠かせないのがスチーム。ガス代が高騰して、経営の大きな負担になっている。都内で5つの店舗を展開するこの会社のことしに入ってからの光熱費は、去年と比べてひと月あたりおよそ3万円増えた。スチームを出すためのガスのボイラー栓をこまめに閉じるなど、小さな節約も重ねてきたが、ハンガーや溶剤なども値上がりし、ことし3月には3度目の値上げをした。ただ、この店では政府の補助だけに頼らない取り組みも始めている。24時間受け付けや引き渡しもできるロボットを導入することでスタッフを増やすことなく営業時間を拡大し、値上げなどによる客離れが起きても収益を確保するねらい。高い電気代が続く中で、少しでも節約をして乗り切ろうという自助努力が広がっていけば、エネルギー消費を抑えることにもなり、温暖化防止に向けても有益となりそう。