高度成長期の個人消費の拡大で三種の神器から3Cと呼ばれる大型耐久消費材として、カー・クーラー・カラーテレビが新たな庶民の願望の的となった自動車は大衆車の普及によりマイカーブームとなり、60年代に入ると免許希望者が殺到した。サーキットレースにも人気が集まり、日産、トヨタ、ポルシェなどが排気量の多いマシンで参戦した。半世紀近い歴史を持つ世界ラリーでは、車は市販車をベースに改良したもので、トヨタは小型車「GRヤリス」をベースに参戦している。豊田章男会長はラリーについて「人とクルマを鍛え上げるのに最適な舞台」とコメントしている。