新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行してきょうで1年となった。コロナ禍で取材した焼き鳥店を再訪すると、パーティションを外してコロナ前のように営業をしている。店主は「時間制限あったりとか、ああいうのは二度とやりたくない」と語った。新橋の別の店を取材すると、客足はコロナ前の7~8割にとどまり、今もコロナの影響は続いているという。感染者数もゼロではなく、感染者の約1~2割は後遺症に悩まされているという(WHOによる)。主な症状に倦怠感、記憶力低下などがみられるブレインフォグがあり、4年以上もクリニックに通院する女性もいる。後遺症に対する無理解も問題となっていて、ヒラハタクリニックでは約3800人の患者を診てきたが、2000人以上が失職、休職を経験。小坂健教授は国や自治体が組織的に患者や医療機関をつなげて支援をすれば、患者にとっても支えになる上、データの蓄積もできて有効な治療法が見つかりやすくなると話している。
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