トランプ大統領の頭の中を知る手掛かりとなるのが、1月の就任以来、連日のように出し続けている大統領令。議会の承認なしに大統領の権限で出すことができ、法律と同等の拘束力を持つ命令は、今月7日までに実に82件にも上る。地経学研究所・アンドリューカピストラノ氏は「任期初めにこれほど多くの大統領令を出すのは近年では前例のないことだ」と述べた。ここまでの大統領令は80を超えるが実は大きく5つに分類できる。1・バイデン(民主党)政策の排除(多様性、紙ストロー廃止など)、2・アメリカの利益最優先の外交(パリ協定、WHOからの離脱)、3・アメリカの利益最優先の経済政策、4・国境や移民の管理(不法滞在者の取り締まり強化)、5・支持者達が喜ぶ政策。トランプ氏が目指しているというのは、世代を超えて築き上げる強いアメリカ。そんなトランプ氏が追う背中こそ、執務室に肖像画を掲げた第40代大統領・ロナルドレーガン。政権を率いた1980年代は、トランプ氏が不動産王としてテレビで人気者だった頃。当時のレーガン大統領は強いアメリカを推し進め、一時は日本の半導体製品などに100%の関税をかける強気な対応も見せていた。その姿は、今、各国に高い関税をかけるトランプ氏と重なる部分も。
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