先月24日、飛込 日本代表の公開練習が行われた。男子3m飛板飛込の坂井丞は最後のチャンスかも知れないため本番スイッチ入れてやるだけなどと語った。坂井は父・弘靖から英才教育を受け、2015年から2018年まで日本選手権を4連覇し、2016年には念願のリオ五輪に出場を果たしたが予選敗退に終わった。そこで坂井は可能性を広げるためにシンクロ種目への挑戦を決め、世界水泳で日本人初のメダルを獲得したレジェンドの寺内健とペアを組んだ。坂井と寺内は拠点が離れていて練習時間が限定されていたが、積極的にコミュニケーションを図ることで克服した。坂井らは男子シンクロ飛板飛込で東京五輪出場権を獲得すると、本番では5位入賞を果たした。一方で坂井は個人種目での出場は逃していた。そんな中、寺内が現役を引退し、寺内にコーチ就任を依頼した。坂井は選手生命の終盤で寺内という心強い味方を得て練習に没頭してきた。そして迎えた世界水泳ドーハ2024で坂井はパリ五輪への切符を目指す。