去年53年ぶりとなるアジア王者に輝いた日本代表のなかで吉川が注目する選手の一人目が、足立聖弥。スピードやトリッキーなシュートを武器としている。足立のシュートを春日が体験。足立が一番恐れる練習が、1対1で相手を沈めあうアニマル。水中で競り合いに負けないよう鍛えている。春日がアニマルにも挑戦したが、1秒も持たず撃沈した。吉川注目の選手2人目が、稲場悠介。武器は得点力で、世界大会で2年連続得点王に輝いた。5年前にルーマニアで武者修行をしていた時は、2m超えの選手とまじり練習していた。海外選手と渡り合うために磨いたのが、フェイク。腰にゴムチューブを巻き、どんな体勢でもフェイクできるよう引っ張り合う。去年10月に2人が挑んだパリオリンピック出場権をかけたアジア大会では、フェイクで得点を量産し、足立のテクニックで得点した。2人の活躍でパリオリンピック出場を決めた。