世界貿易センタービル解体の最大の難関は複雑な形をした外壁。重心が不安定になっているためバランスを崩せば事故の恐れも。宙に浮いてるせり下げ足場を使って窓ガラスやパネルの撤去が完了した。いよいよ外壁の吊り下げに挑む。任されたのはとび職人の西城三紀夫さん。父・正さんはこのビルの建設に携わったという。今回開発された切り札が4点自動つり上げ装置で4本のチェーンを細かく調整し積荷のバランスを自在に操ることができる。最新の技術はあるがバランスを見極めるのは熟練の技。重さ6.4トンの外壁が切り離され足場に衝突することなく外された。超絶ミッション大成功。その後も作業は続けられ2月25日、西城さんが最後の作業をした。実はこの解体工事の期間中に西城さんの父・正さんが亡くなった。今回の解体は西城さんにとって忘れられないものになったという。工事が始まってから1年8か月、ビルは完全に姿を消していた。跡地には新たなビルが建てられる予定。伊野尾慧は当時の最先端の技術で作られたものをまた時代を経て新しい技術で解体していくのは面白いですねと話した。
住所: 東京都港区浜松町2-4-1
URL: http://www.wtcbldg.co.jp/
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