5月19日は「世界IBDデー」。IBDとは炎症性腸疾患で、国が指定する難病「潰瘍性大腸炎」「クローン病」を指す。いずれも腸などの粘膜で炎症が起き、激しい腹痛や下痢などの症状が出るが、原因は不明で完治が難しい病気。国内の患者は計29万人と推計されている。患者は、食事の際に脂質や食物繊維、刺激物などの摂取量に気を配る必要がある。子どもの患者や家族には「おやつに何を選んだらいいのか分からない」という悩みがある。こうした声を受け、大手製薬会社がIBDの患者が食べられるお菓子の目安の量をまとめた図鑑を制作した。8つの菓子メーカーの製品について具体的な量で紹介されている。図鑑は武田薬品工業のホームページでダウンロードできる。図鑑を監修した専門家は、主治医や管理栄養士と話し合って活用してほしいとしている。