習い事をする子どもたちを親に代わって送迎する“子ども専用相乗りタクシー”。走行距離にかかわらず1回500円で利用できる。専用のアプリで希望日時や乗り降りする場所をリクエストするとAIが効率的なルートを作成し、相乗りにすることで料金を安く抑えている。アプリを開発したIT企業・豊田洋平社長は「自分のキャリアと子どもの教育のはざまで悩んでいる保護者が多い。送迎さえ代行できればどちらも両立できる。今のテクノロジーを使えば送迎課題を解決できるのではないか」と話す。横浜市の協力の下、今年4月からスタートし、現在は神奈川を中心に東京でも行っている。習い事の事業者もタクシー代を一部負担することで送迎を安く抑えている。サッカー教室代表・山田大は「ほかの地域からも通う子が増えた。利便性は保護者にも感じてもらっているのでどんどん広げていきたい」と話す。豊田社長は「送迎問題で仕事を諦める、自分のやりたかった習い事を諦めるということがなくなる社会を作っていきたい」と話す。