日本時間の午前10時過ぎに起きた中国のチベット自治区シガツェ市ティンリ県を震源とするマグニチュード6.8の地震。新華社通信によると、これまでに95人が死亡し、130人がけが。1000棟余の家屋で被害が出ていると伝えている。震源のティンリ県は、2021年の時点で、人口が約6万人。隣国のネパールと国境を接し、世界最高峰のエベレストを望む観光地としても知られている。中国メディアによると、震源近くの標高は4000m余。現地には、地元の消防や中国政府の災害対応チームのほか、軍の兵士も派遣され、被害状況の確認が続いている。地震を受けて、中国の習近平国家主席は、全力で捜索と救助に当たり、救援物資を速やかに調達するよう指示した。