南シナ海では中国とフィリピンによる領有権争いが続いている。先月24日、フィリピン沿岸警備隊はフィリピンが領有権を主張するスカボロー礁の周辺に中国が浮遊式のブイとみられる障害物を設置し漁船が漁をできなくしていると非難した。一方、中国はフィリピンの漁船の不法侵入を防ぐためだったとしてブイは撤去したと主張。中国はこれまで南シナ海で一方的に領有権を主張。2023年版中国標準地図では独自の境界線”九段線”に加え、台湾の東側に十段目を追加。十段目周辺ではことし7月、東シナ海の日本の排他的経済水域内に中国のブイが設置されているのが確認された。読売新聞などによるとブイは尖閣諸島の北西約80km地点で見つかり「中国海洋観測浮標」と書かれていたという。こうした海洋観測ブイを使って行われているのは中国の国土空間計画だという。