きょうはこどもの日だが、世界には学校に通いたいのに通えない子供たちがいる。中国政府の圧力により学校に通えない一人の小学生を取材した。小学5年生の男児は、この1年、まともに学校に通えていない。家で1人で勉強している。原因は当局による圧力。父は宗教弾圧を受けた人やえん罪事件の被害者など弱い立場の人たちの人権を守る弁護士として活動。しかし男児が2歳のときに当局に拘束され4年半服役。弁護士資格を剥奪されたが、出所後も政府に対し申し立てを行う市民たちに法律面からのアドバイスを続けてきた。父親に対する当局の圧力は続き、矛先は男児にも。自宅を出た直後の男児を男たちが尾行。その後、男らは学校にまで男児を受け入れるなと圧力をかけるようになり、学校は受け入れを拒否。男児は退学を余儀なくされた。ほかの学校を探しても同じことが繰り返された。両親の心配は尽きない。バスケットボールが大好きな男児は、友達を作る機会もなく1人で遊ぶしかない。学校に通って勉強し、両親を幸せにしたい。そんな当たり前の夢さえかなわない。中国で人権派弁護士の子どもたちが置かれている現実。