ホンダは昨年度の決算で売り上げは過去最高で営業利益は1兆2134億円だった。ただ今年度の業績見通しでは関税措置や為替の変動などが影響し営業利益は58.8%減って5000億円、最終的な利益は70.1%減って2500億円と大幅な減益を見込んでいる。SMBC日興証券はきのうまでに3月期決算の発表を終えた630社を対象に決算を分析したところ昨年度の最終損益合計は34兆円余で前の年度より4.3%増加した。一方で来年3月までの業績見通しについては減益を予想した企業が約35%となった。関税措置でコスト増・貿易低迷などの影響を見込んで輸送用機器、鉄鋼などの業種で減益幅が大きくなっている。さらに業種見通しを公表しない企業も約7%あった。未定としたマツダは関税措置などで現時点で合理的業績予想の算定が困難としている。関税措置の影響を今年度の業績予想に反映していない長崎のメーカーでは、米中の追加関税引き下げ合意前に中国に工場を持つメーカーから注文キャンセルや値下げ交渉があったという。