日中関係の緊張が続く中、中国政府が国内の旅行会社に対し、日本への旅行者を6割にまで減少させるよう指示していたことがわかった。京都市内の「HOTEL ARU KYOTO」では異変が起きていた。今は一泊8000円~9000円。昨年は1万2000円~1万4000円だったという。先月の高市総理の台湾有事をめぐる発言以降、中国国民に対し、日本への“渡航自粛”を呼びかけている中国政府。きのう中国政府が中国国内の旅行会社に対し、日本への旅行者を減らすよう指示していたことがわかった。複数の大手旅行会社の担当者を集めて指示。口外しないよう口止めしていた。各旅行会社は団体客の受け付けなどを中止したという。外国人観光客の中で中国人が最も多く宿泊していた京都、ホテルではこれまで客の3割が中国人観光客だったというが11月中旬から中国からキャンセルの電話があったという。今は1割にも満たず空室が目立つ状況で国内の客に来てもらうよう値段を下げているという。京都市内の他のホテルでも価格競争が激化。下げざるを得ないなど困惑の声が聞かれた。ターゲットを日本国内に変えていく動きが広がっていく。来年2月には中国の旧正月「春節」が控えている。
