ホンダと日産は、持ち株会社を設立して傘下に両社が入るなど、経営統合に向けて協議を進める方針。ばく大な投資が必要な電気自動車やソフトウェアの開発など、急速に変化する市場環境に対応する狙いがある。ホンダと日産は8月に協業することを発表しているが、中国や米国といった海外勢が先行する中、2社の関係者は「ある程度の会社のスケールがないと世界では勝てない」と危機感をあらわにしている。一方でホンダも日産も、海外市場で苦戦している現状がある。特に日産は中間決算で利益が9割以上減少するなど経営が悪化している状態。統合を前にまずはそれぞれが立て直しを図れるかどうかが、最優先の課題となる。