大阪府はエスカレーターなど条例で定めている特定の設備で事故が起きた場合には届け出るよう管理者などに求めている。NHKが届け出のあった昨年度までの10年間に起きた事故について調べたところ、ベビーカーや車椅子がエスカレーターで転倒するなどして人が怪我をした事故は計35件。ベビーカーは26件、車椅子では9件。このうち去年12月に起きた事故ではベビーカーが転落し乗っていた子どもが顔を打って歯を折るなどの怪我をしたという。エスカレーターの業界団体では事故の恐れがあるとしてベビーカーや車椅子では安全に移動できるエレベーターを利用するよう呼びかけている。専門家はベビーカーなどでエスカレーターに乗る人の中にはエレベーターが混雑しているためやむを得ず利用している人も少なくないとして譲り合いを周知するなど対策の必要性を指摘している。