508件のアンケートから、働き手不足による影響が幅広い業種に広がっている実態が明らかになった。働き手が不足し現場の負担が増す悪循環が生まれている意見もあり、都内の分譲マンションの管理会社に務める男性によると、この数年で退職者が相次ぎ担当物件が約2倍に増え、休日や夜間も対応を求められ業務の負担が増えているという。会社では採用活動を続けているが欠員は埋まらず、男性自身も退職を検討しているという。高齢者からは働きたくても年齢を理由に仕事に就けないという意見があり、山梨県在住の70歳女性は夫婦で自営業も営み従業員も雇用していたが新型コロナで収入が減り新たな仕事を探し始めたが、広告では年齢不問の求人は多くあるが70歳と答えるとうちではダメと言われることが多いという。高齢者雇用に詳しい専門家によると、企業と高齢者間で体力やスキル面でのミスマッチがあり、企業が高齢者を育てようとはなりにくい面があり、国や企業は継続雇用の充実や高齢者が再就職しやすい仕組み作りに取り組み、働く側も高齢を迎える前からスキル獲得などの準備が重要だと指摘している。