アメリカとイスラエルのトップを名指しで批判したイランの保守強硬派のガリバフ国会議長。彼の経歴は軍隊から始まる。1980年に勃発したイラン・イラク戦争で、当時10代のガリバフ氏は創設間もない革命防衛隊に入隊し、後に航空部隊の司令官にまで上り詰めた。2005年、首都テヘランの市長に就任。10年以上にわたり、市民から支持を得た。2008年には日本を訪問。当時の中曽根外務大臣と両国の友好関係やイランの核開発をめぐり、約30分ほど会談した。大統領選に4度出馬。2017年に大統領選では、当選が難しいとみるや撤退し、同じ保守強硬派のライシ師を支援した。こうした柔軟さと現実主義的な姿勢がアメリカにとって交渉役に足る人物だとの見方がある。2020年、国会議長に就任。イランがBRICSに加盟した際、プーチン大統領と会談するなど、近年は国際的にも影響力を強めている。ガリバフ氏は停戦協議のキーマンとなるのか。
