米中の応酬は激しさを増している。アメリカは中国への関税を104%まで引き上げ圧力を強めている。中国はこれに対し84%の追加関税を発動したが、アメリカはさらに125%まで引き上げると発表。中国は「関税・貿易戦争に勝者はいないことを改めて強調したい」と述べている。中国政府の思惑について専門家は「アメリカの本当の狙いは中国だ、という認識があると思う。狙いがある以上、譲歩しても中国にとっていい取り引きの環境が得られないとの判断があったかと思う」と指摘。トランプ政権1期目の商務長官ウィルバー・ロス氏は、中国から譲歩を引き出す狙いがあるとの見方を示している。中国では、アメリカへの輸出が多い業界には衝撃が広がっている。輸出への影響をやわらげるため為替市場で中国が通貨安を容認するとの見方が広がっており、人民元は一時ドルに対し17年4か月ぶりの安値水準となった。